Tile Box Archive
タイル箱 アーカイブ
タイル箱って知っていますか?
工場で生産されたタイルが、ユニット加工や箱詰めをされる前に一旦入れておく為のコンテナボックスの事です。
25cmx29cmx41cm の規格サイズで統一されていたのですが、現在はこのサイズのコンテナボックスは作られていないようで、現在では工場毎に違うサイズのコンテナボックスが使用されるようになっています。私がタイル業界に入ってからこの規格サイズのタイル箱を新しく購入した工場を見た記憶がないので、ほとんどが40年ほど前に作られたコンテナボックスだと思います。
生産工場や加工工場は自社の社名を印刷したタイル箱を使用していました。その種類の多さがタイル業界が非常に勢いの良かった時代を物語っています。
多治見地区で生まれた私は、タイル箱が積まれた景色を見ながら育ってきました。改めてこのカラフルな色のタイル箱を見ると、原風景のように懐かしく、美しく、歴史を感じます。現在も現役で使われているタイル箱たちですが、だいぶ劣化が進んでおりいつかは消えてしまうそんなタイル箱たちの写真をアーカイブしたいと思います。
もし多治見市に訪れた時、色々な所でこのタイル箱を見かけるかと思います、このタイル箱を見かけたらタイルに携わっている人がそこに居るのだと思って頂けると幸いです。